竹村眞一写真集
浜名湖
−漁・まつりスケッチ−
●ふるさと浜名湖
 
詩人、(故)清水みのるさんは湖畔に生まれ、旧制中学を終え
るまで浜名湖畔ですごした。
東京に居を構えても、ふるさとの湖が,心から離れなかつたの
だろうか。1975年以来、月に2〜3度、故郷に戻つてはタクシー
で湖を回る。3年がかりで詩集「わが浜名湖」をものにして
まもなくこの世を去った。旧東海道の宿場町、見附と御油を、
奥浜名湖に回り込んで結ぶ。
姫街道も詩に詠んでいる。
訪れる人の影も絶えて 奥浜名湖の細道はきょうも朝日と夕日に
見守られ人知れぬ秘話を路傍に埋めている。
江戸時代、女たちが間道として利用したとされる姫街道。
そこから望む湖は「遠淡海(とおつうみ)」と呼ばれた万葉時代
の雰囲気をよく伝えている。
 夕暮れ時、奥浜名から転じて南の弁天島にたどり着くと、アサ
リ漁を終えた漁船が湖面に航跡を描きながら岸に近づくと、金色
にきらめくさざ波が湖中に消えた

 



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