第1章

第2章

第3章

赤いほたる

赤いほたる


私達と共存して生きる植物。忘れそうで忘れない。

気がつけば田舎に街角に人々の往来を黙って見て

いた一つの場所で,私は黙って植物を見たくなった。

尋ね歩いた幾年月,めくるめくファインダーの中で

敬服する徒ならぬ窮地にも痩せすぎた荒れ地にも

踞り,明日開くであろう新芽の為に深く暗い地の

果てを突き破るがごとく根を張り,只黙して生き拓く

忍耐の力に私はいつしか一匹のほたると化身し,

たわむれた植物との時・時。 

   

 赤いほたる

富 永 妙 子

1945年5月27日生れ

 2000年3月21日永眠 享年54歳

                    

              

             
               


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